2005年08月05日

ただ、それだけのことさ。


目を閉じる。
何もありはしない。
ただ、胸が痛むだけさ。

グレツキーは、言った。
「電話ではどうだい?」と。
拡散した議論に、俺は照準を定めることが出来ずにいた。
何が問題なんだい?
ギアをバックに入れた。

「オルタナティブ」
サッゾはそう語りかけてきた。
けれど、回線から聞こえてくるヤツの声は、くぐもっていた。
いらだちに、俺は受話器を架台にたたきつけた。
くそったれ、と。

残照にシャッフルするワイパー。
「だからどうした?」
求めたものは、路上、だった。
空回りの時間。

ペン一本で、夏雷も、さわやかな青空へと変わる、この世界。
「喜んでくれたかい?」
虚構に虚飾を重ねれば、それも一つの真実。
「真実」というものがあれば、の話だが。

多くのものを求めるジョニー・B。
「もう、十分だよ」。
ところで、売れるとでも思っているのかい?
誰かが、路肩で手を振っているぜ。

週末には、階段を上る。
どこかでドアが開く音がした。
「また、あんたかい?」
踊り場にたたずむタキシー・ダンサー。
今日のために、「コーヒーを一杯」。

車を駆って、ミッシェル・グリーンへ。
昨日と明日に、何本めかのタバコに火をつける。
影と疑いを探しに。
8つの月回り。

9つの燈火に。
胸を押さえる。
7つの月明かりに。

ジャックは、つぶやいた。
「それだけのことさ、ただ」。





posted by Jhon Done at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | それだけのことさ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。