2008年02月15日

「バレンティヌスの輝き」

聖バレンティヌスの殉教を飾る日を過ぎた、午前一時。

一日遅れのバレンタイン・デイに、とある女性から「花」を貰った。

「花」に疎い俺は、一つひとつの名称をたずねた。

彼女は、花の種類や名の由来を、丁寧に説明してくれた。

花をいたわるかのように、一本一本、両手で包み取りながら説明する彼女の横顔を見つめていた俺は、「美しい人だな」と思った。

彼女は、「憂い」に満ちた人だった。

彼女がたどってきた「道」は、“棘の道”といってもよかった。

普段の彼女からは、決して、そんな素振りはうかがえないが、彼女の瞳の奥には、これまで経てきた「時」のうつろいが秘められていた。

それは、人知れず、多くの涙を流してきた“瞳”の輝きだった。

琥珀色のランプシェイドの下で、「花」は、艶やかな色彩をまとい、優美な香りを放っていた。

しかし、そんな、華麗な「花」達も、彼女の“瞳”の美しさにはおとった。

ローマ帝国の統治下、まだ、キリスト教が公認されてはいない時代。

キリストの「愛」を伝えるために闘った、独りの殉教者。
「聖バレンティヌス」。

「無償の愛」。
“アガペー”を説き続け、散った「バレンティヌス」。

「花」をくれた、彼女の“瞳”の奥には、“バレンティヌス”の輝きが宿っていた。

「美しい瞳」

一日遅れの「聖」なる日。

二人に、永遠の祝福があるように。
posted by Jhon Done at 00:00| Comment(0) | グーテ・ナハト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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