2008年09月14日

「序論と結論は違うものさ」

欄外に「責了」と記すと、「フッー」と宙に息をはいた。

締切りから下版までのここ数日のあわただしさに、終止符を打った瞬間。
張り詰めていた緊張と疲労とが、波のように一気に押し寄せる。

とはいえ、終わった。
タバコに火をつけ、冷めきったコーヒーを喉に押し込むと、心なしか癒される。

ある媒体の任を負っているが、予算面の都合でクライエントからの人的援助はスタッフ一人。
ま、一人配置でも、こちらは大助かり。
なんせ、アバウトな俺は、細かい事務作業が苦手で、その点で、彼女に感謝している。

その彼女が、「ナイト・ショーのチケットがあるけれど、見に行かない」と。
「映画か、最近、映画館なんかいく暇も無かったからなぁ。どんな映画だ?」
「アンジェリーナ・ジョリーが出演する『Wanted』よ」

もっぱら、レンタルビデオ屋でDVDを借りては、見ないまま返却する俺。
ましてや、ひいきの監督と役者以外の映画を開拓しようなどとは思わない、俺。

「どんな映画だ?」
以前、奴にだまされて、デズニー映画につきあわされた経緯があるだけに、ここは慎重に。
「アクション物だけれど、アンジェリーナ・ジョリーがいいのよ!」とのたまう彼女。

「アクションか……、それにアンジェリーナ・ジョリーって誰だ?」
「え? 知らないの、ブラッド・ピッドのパートナーよ」
「興味ねぇな」
「ジョン・ボイドの娘よ」
「え? あのボイドの」
ということで、チケットは彼女持ち、メシ代は俺持ちで交渉成立。

外れ映画を考慮して、いつでも寝れるようにと後部座席を確保。
毛布も借りて。

果たして、ここで映画評を書いて良い物か知らないが……。
冒頭、マトリックスのパクリかと思ったが(彼女いわく、同じ関係者だそうだ)、以外に、楽しめた。
というよりも、主人公のジェームズ・マカヴォイがいい味を出していた。

けれども、彼女にとっては、アンジェリーナ・ジョリーの位置づけに不満顔。
ステーキ屋で、不満たらたら。
「もっと彼女を前面に」と、ステーキを平らげたあと、胸焼けしそうなチョコレートパフェを召し上がりながら、「アンジェリーナ」論をぶつ始末。
ま、「ホットな役どころでよかったじゃん」と適当なことを言って慰める俺だった。

帰り、口直しに、ジム・ジャームッシュの『コーヒー&シガレッツ』を借りたのは、彼女には内緒だ。

結論
トム・ウェイツは最高だ!
posted by Jhon Done at 00:00| Comment(0) | それだけのことさ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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