2006年04月16日

「レイン・バード」



この世は悲しい?
そう、そうかもしれませんね。

君の「瞳」に浮かんだ「涙」を、ぬぐい去ることができませんでした。

昼間、篠突いでいた“銀の糸”が、午後の名残りから闇が深まるにつれ、突き刺すような“銀の矢”へと変わっていきました。

君は、覚えていますか?
公園のベンチで、凍てつく雨に打たれながら、つぶやいたことを。

誰が雨を止めてくれるの。
誰が悲しみを和らげてくれるの。
誰が痛みを鎮めてくれるの。

木々の葉の間に身を隠した、蜘蛛の巣が心細そうに揺れていましたね。

苦しみよ、風に舞え。
哀しみよ、風に詩え。

「この世は悲しい?」

銀色の雨粒を滴り落としている楡の木。

しかし……。
しかし、美しいはずです。
もっと豊かで、もっと素晴らしく、そして、もっと自由で。

そう、信じています。
虚しさは希望へと、哀しみは喜びへと。

やがて、雨は、すべてを押し流していくことでしょう。

君の心に沈んだ哀しみや痛みが、塵芥とともに消えていくことを、祈っています。

posted by Jhon Done at 00:00| Comment(0) | それだけのことさ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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